キッチンのプランニング要素(藤本銀河)
他のスペースとの関連でキッチンメーキングを進める考え方は、大きく三つにわけられます。
(1)仕事を結びつける
その一つは、調理の仕事と家事作業を関連づけて、ワーキングエリア、家事コントロールセンターとしてまとめる考え方です。
炊事をしながら洗濯をしたり、お風呂をわかしたりすることから、主婦の仕事は「…ながら作業」と呼ばれていますが、それらをスムーズにこなせるようにキッチンスペースのなかに家事コントロール機能を組み合わせてまとめるタイプ。
(2)食事と結びつける
主婦の家事作業の軽減ということから、つくった料理をすぐ食卓に並べられるダイニングキッチン形式が考えられました。
調理後の乱雑な流しを見ながらでは、食事のムードがこわれるということから、ハッチ戸棚で間仕切りするハッチ型、凹部を設けてある程度シースルーを避けられるアルコーブ型などが生まれています。
(3)だんらんを結びつける
家族だんらんスペースにして、食事だけでなく軽飲食など家族みんなが気楽に集まり、料理づくりにも参加して楽しめるファミリーキッチンにまとめる考え方です。
こうした観点に立って、どの考え方がわが家にふさわしいか、購入候補の間取りチェックをしっかり進めていかなければなりません。
藤本銀河